年代別歯科予防ガイド

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歯の健康トラブルは年代によって異なります

人は年齢にともなって身体が変化します。子供のころに注意が必要な病気と、大人になり、さらに年齢を重ねてから心配しなければならない病気が異なるように、お口の中のトラブルのリスクも年代により変化します。

こちらでは気をつけたいお口の病気を9つの年代に分けて、リスク予防のポイントをご紹介します。

年代別歯科予防のポイント

胎児期(お母様のお腹の中の時期)

胎児期(お母様のお腹の中の時期)

歯が生えるのは生まれてからですが、歯の芽がつくられ始めるのは赤ちゃんがお母様のお腹の中にいる時期です。お腹の赤ちゃんのためにも妊婦さんのためにも、バランスのよい食事を心がけてください。

また妊娠中はお口の中の環境が悪化してむし歯や歯周病にかかりやすくなります。とくに「妊娠性歯周炎」が進行すると、早産や低体重児出産の確率が高まるので注意が必要です。妊婦さんのお口の健康は、お腹の赤ちゃんの健康に影響を及ぼしますので、妊娠安定期には一度お口の健診を受けることをおすすめします。

新生児期(0~1歳)

新生児期(0~1歳)

生後半年ほどすると初めての乳歯が生えてきます。むし歯のリスクは歯が生えたときから始まりますので、汚れが残らないように、濡らしたガーゼでやさしく歯を拭いてケアしてください。

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌は存在しませんが、生活するうちにやがてまわりの大人の唾液を介して感染します。その時期を少しでも遅らせることができれば、将来的にむし歯にかかるリスクを低く抑えられるといわれています。そのためご家族そろってお口の健康を保つために、むし歯治療や口腔ケアをすることが大切です。

乳幼児期(1~3歳)

乳幼児期(1~3歳)

乳歯は永久歯よりもやわらかく、歯を覆うエナメル質も薄いのでむし歯にかかりやすいうえ、いったんかかると進行が早いのが特徴です。むし歯を防ぐためには、規則正しい食生活を送り、「だらだら食べる習慣」をつけないように食事やおやつの時間を決めましょう。そしてお口の中がきれいな時間を長くしましょう。

このころから定期健診を受ける習慣をつけると、口腔ケア意識が身につき、将来的にお口の健康を維持しやすくなります。まだ自分ひとりではケアのできないこの時期は、親御様がしっかりケアしてあげてください。

幼少期(3~6歳)

幼少期(3~6歳)

このころから歯みがき習慣をつけましょう。ただ、まだ自分で汚れを落とすことはできない時期です。お子様が歯ブラシを使ったあとで、親御様が仕上げみがきをしてあげてください。

また、気をつけていただきたいのが、頬杖や指しゃぶり、唇やタオルを咬むなどの癖です。歯並びや咬み合わせを乱すリスクが高まりますので、気づいたときには早めに直してあげましょう。

少年期(6~15歳)

少年期(6~15歳)

最初の永久歯は6歳ころに生え始めます。これを「6歳臼歯」といい、生えたてはまだやわらかいうえ、咬み合う面にある溝は細く複雑な形状なので汚れがたまりやすくむし歯のもとになる恐れがあります。そこでご家庭での口腔ケア習慣に加えていただきたいのが、歯科健診での予防処置です。定期健診で予防処置を心がけてください。

また歯並びに問題がありそうな場合、顎の成長を利用できる成長期は、矯正治療を開始するのによい時期です。お口の状態により治療開始のタイミングや矯正装置が異なりますので、まずは一度ご相談ください。

思春期(15~20歳)

思春期(15~20歳)

永久歯が生えそろい、顎の成長もとまる時期です。日常生活の環境が変化して忙しくなる年代ですので、毎日のセルフケアとともに定期健診でお口の健康を守ってください。むし歯対策は予防と早期発見・早期治療が大切です。また親知らずが生えてくる時期でもありますので、お口に違和感があるときは、お気軽にご相談ください。

成人期(20~40歳)

成人期(20~40歳)

この年代になるとむし歯だけでなく歯周病も心配です。免疫力が低下すると歯周病が発症・進行しやすくなります。「歯ぐきが腫れている」「歯みがきの際に出血する」「口臭がきつくなってきた」などの違和感があるときには、できるだけ早く診察を受けましょう。

歯周病は生活習慣病です。「口腔ケアを怠る」「ストレスが多い」「だらだら食べる」「喫煙習慣がある」などの場合、歯周病リスクが高まります。また妊娠するとむし歯・歯周病リスクが高まりますので、毎日の口腔ケアに加えて、定期健診でしっかりケアして予防しましょう。

壮年期(40~60歳)

壮年期(40~60歳)

歯周病のリスクがさらに高まります。定期健診を受け、口腔ケアのプロフェッショナルに予防処置をしてもらいましょう。またむし歯や歯周病などのお口のトラブルに加え、お口まわりの美しさも気になる年代です。歯の黄ばみを白くしたり、口元を若々しく、美しく保つお手伝いをいたします。

老年期(60歳以上)

老年期(60歳以上)

むし歯や歯周病などのお口のトラブルによって歯を失うリスクの高い年代です。失ってしまった歯の機能を補うためのブリッジ治療や入れ歯治療、インプラント治療を受けるのがおすすめです。

本来、むし歯も歯周病も予防できるものです。しっかりお口のケアをしていれば、いくつになってもご自分の歯で過ごすことができるのです。80歳時点で20本の歯を残す「8020(ハチマルニイマル)運動」を意識して、「QOL:クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」を保ち、向上させましょう。